* another sky *
Let me wish shooting star
「……っ!!」
夜明け、前、―――――。
携帯の、鳴り響く、音。
ん、……。
もう、起きる時間…?
あぁ、――――。
翼、朝練だ…。
寝ぼけながら、アラームを止めようと携帯に手を伸ばす。
「…あ、……。」
―――――――!?
アラーム、じゃ…ない…?
綾子……、りょうちゃん…。
え、――――。
りょうちゃん?
…え、……電話…?
上手く頭が働いていない私は、いまいち、よくわからないまま、通話ボタンを押した。
「もしもし、玲?」
「あ、りょう、ちゃん…。」
「ごめんね、こんな時間に。」
「あ、うん。どうしたの…?」
私はベッドサイドにある、時計に手を伸ばす。
『04:28』
4時、―――――!?
朝の、4時だよね!?
隣で眠っていた翼も、目が覚めたようで、身体を捩らせる。
『どうした?』
『わかんない…。』
声を出さずに、会話して。