* another sky *
「もしもし、はいっ。
―――。
ええ、―――。
――――――。」
麻友理、どうして…。
麻友理…っ…。
「わかりました。すぐに向います。」
――――――。
――――――――。
「…おいって。
玲っ、玲っ、―――!
しっかりしろっ。」
大きく肩を揺すられて、翼の視線に私は呼び戻された。
「…た、すく?」
「玲、ちゃんと聞いて。」
…聞いてるよっ。
でもね、りょうちゃんが…わけ、わかんないこと…。
「玲っ、――――!!
麻友理さんていう人、玲の親友なんだろ?
今、大変なんだっ。
すぐに病院に行かなきゃっ。」
―――――――!!
「大丈夫だ。俺も一緒に行くからっ。 」
―――――――!!
「玲っ、――――!!
大事な友達なんだろっ。
友達が、大変なんだぞっ!」
あ、………。
「…ま、ゆり…。」
「そう。麻友理さんに会いに行かなきゃ!!」
そうだ。
そうだっ。
麻友理に、会いに行かなきゃっ!!
「麻友理が、自殺、したって、りょうちゃんが言うのっ!!」
りょうちゃん、何でそんなおかしなことっ…。