* another sky *

「自分が、上から目線、な感じがして…。

すっごい嫌になる。」


「そんな偉そうには見えないけど?」


航太は、私に視線を合わせて言った。


「良いじゃん、それで。

麻友理ちゃんが玲を必要としているのならば、ずっと側にいてあげればいいし。」

「でも、…。」


そうするとね、―――。


航太に悪いって、思っちゃうんだ。

上手く切り替えられなくて…結局、航太に迷惑かけちゃう、って。


「あ、今、俺に悪いって思っただろ。」


「…うん。」


航太は私の顔を正面から見つめた。


「これは俺側の意見ね。

うーん…。そうだなぁ…。

俺も友達は大切だよ。

困ってたら、相談にのるくらい、してあげたいよ?

ま、何が出来るのかは別として、ね?

でもさ、―――。

きっと、これが逆の立場だったら。」


―――――。


「…玲は俺に、友達を優先してって言うだろ?」


「…うん。言うかなぁ…。」


そう答えると、航太は私の頭を優しくぽんぽん、と叩く。


「だから同じラインで考えなくて、俺はいいと思う。」


同じ、ライン―――?


私はよくわからなくて、首を傾げた。
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