* another sky *
「翼…。キス、して…。」
今、…翼に触れたくて…。
勇気を出して、顔を上げた。
翼は私の頬にかかる髪をそっとかき分けて、親指で唇を優しく撫でていく。
静かに目を閉じると、キスが落とされた。
柔らかくて、熱くて…。
何度も軽く触れ合う唇に、私の心も融けていく。
「…んっ、…。」
舌でそっと上唇を舐められると、自然と吐息が漏れてしまう。
「玲、――――。
俺、今、かなり、押さえてるんだけど。
煽んないでくれる?
我慢できなくなるから。」
―――――――!!!
「煽ってなんかっ、……。」
「続けても、いい?」
そんな、……。
そんなふうに、見つめないで…。
翼の瞳は、私をトロトロに溶かしちゃう…。
そんな魔力を秘めてるんだよ…。
そっと、指を伸ばし、翼の頬に触れながら、頷いた。
私も、……。
翼を、もっと、感じたい…。
ゆっくりと顔を上げて、伝える。
「もっと、…触れてほしい…。」
―――――――!!
言い終わらないうちに、楽々と翼に抱え上げられ、ベッドへと運ばれる。
落とされないように、必死に掴まる私を、優しい瞳が見下ろして。
「……っ!!」
もどかしそうにシャツのボタンが外され、あっという間に上半身が露わになった。
いとも簡単にブラのホックを外し、柔らかな膨らみを手にした翼は、そのまま突起を口に含ませ舌を這わせる。