* another sky *
たす、く…。
今の私に出来ること…。
それは、自分の気持ちをちゃんと…、
伝えること…、だよね…。
「好きよ、翼、――――。」
真っ直ぐに、――――。
その真剣な眼差しを受け止めようと、翼を見上げた。
「翼が、好き。
どうしようもないくらい、好き。
翼じゃないと、駄目なの。」
「……っ!!」
「ずっと、一緒に、いたい。
毎日、一緒にいたい。
翼にずっと、触れていたい。」
苦しそうな表情を見せていた翼も、だんだんと柔和な表情に戻っていく。
「今度は、…これからは、私が翼を…。
翼を、守ってあげるからね。」
「……っ。」
「だから、安心してね。
ずっと一緒にいるから。
翼を支えていけるように、私、頑張る。」
そっと、腕を、伸ばした。
翼の後頭部に腕を回し、翼を抱き寄せる。
私の胸に顔を預けた翼の表情は見えない。
ゆっくりとゆっくりと髪を撫で、私はしっかりと翼を抱きしめた。
翼が私を浄化してくれたように、私も翼を安心させてあげられたら…。
「愛してる。
もう、あなたじゃなきゃ、駄目なの。」
しばらくの間、翼は私の胸に抱かれていた。
ゆっくりと満足そうに顔を上げた表情が、少し照れていて…。
なんだか可愛かった。