* another sky *
俺は玲の方へと、距離を縮めた。
体が触れあうほど近くに寄って、玲の視線をしっかりと捕らえる。
「俺は、玲を、愛してる。」
何回でも言ってやるよ。
玲が望むなら、何回でも。
「一生、離したくない。」
一生、だからな。
今だけ、じゃあないんだからな。
「俺だって、ヤキモチ焼くよ。
玲が他の男に抱かれてるところなんか、見たくないし。
あんな切なそうな玲の顔、見てしまったら…。
やっぱり、気になるよ。
だけど、玲がどんな思いを抱えようと、俺が玲を愛していることには変わりないんだ。」
「……っ。」
「他の男なんか、目に入らないようにしてやるよ。
俺しか見えないくらい、俺に夢中にさせてやる。
玲の全てを、受け止めてやる。
俺は、玲以外、もういらない。
玲がそばにいてくれるのなら、俺が一生、守っていく。」
それぐらい、俺は玲にメロメロなんだよっ!!
わかったか!!
「私ね、わかったの。
翼じゃなきゃ、だめだって。」
―――――!!!
ったく、もう。
今さら、かよ。
もう、ほんとに…。
今回だけは、呆れてるんだぞ。
俺だって、結構、限界だったんだからな。
「おかえり、玲。
もう、絶対、―――――。
離すつもりなんか、ないから。
俺のそばで、笑ってくれれば、それでいい。」