* another sky *
「翼…。キス、して…。」
昨日といい、今日といい。
簡単に言ってくれるよね、ったく…。
俺は理性を抑えるのに、必死だったんだぞ。
玲の頬にかかる髪をそっとかきわけ、指で髪を梳く。
シャンプーの香りが漂う中、玲の顔をぐっと引き寄せた。
「…んっ、…。」
玲の唇は柔らかくて、熱くて…。
わざと、と音を立てながら。
何度も、何度も、啄むようなキスを繰り返した。
「…はっ、…っ…。」
舌でそっと上唇を舐めあげると、我慢できずに吐息を漏らす玲。
やば、――――。
俺の中の理性が、音を立てて崩れ出す。
「玲、――――。
俺、今、かなり、押さえてるんだけど。
煽んないでくれる?
我慢できなくなるから。」
―――――――!!!
「煽ってなんかっ、……。」
……っ!!
その瞳に、欲情した。
駄目だ。
我慢なんて、できない。
今すぐに、玲を抱きたい。
玲に触れて、めちゃくちゃに啼かせたい。
爆発しそうな勢いに、自分自身が怖くなる。
優しくする、余裕なんかなかった。
首すじに、鎖骨に、…。
押さえ付けるようにキスをして、強く玲を感じたかった。
シャツのボタンを一気に外すと、玲の白くて柔らかな肌が露わになる。
そのまま手のひらで掴み上げ、その小さな先端を噛みつくように口に含ませた。