* another sky *


「大好きだよ、翼。」


玲の声は優しくて、ささくれ立った心も癒していく。


「愛してる。

もう、あなたじゃなきゃ、駄目なの。」


ったく、――――。


何なんだ、この可愛い生き物は。

冷静になったらさ、何か今、猛烈に照れくさいんですけど…。


「絶対、幸せに、してあげるからね。」


俺は顔を上げて笑った。


「玲、それは俺のセリフだよ。」


「翼、可愛いかも。」


「いいよ、もう。何とでも言って。」


結局、何も変わらない。

俺が玲を愛してることに、変わりがないのだから。


このまま抱かれていたいけれど。


…次は、俺だ。


甘くてとろけるような、幸せな気持ちにさせてくれた玲。

お返しに、甘くてとろけるような声で啼かせてみたい。


「よし。性欲と食欲、どっちの欲求から満たそうかな…。」


―――――――!!


「もうっ!!」


恥ずかしそうに俺の胸を叩く玲の腕を捕まえる。


「どっちもだよな。

帰って来てからも、またしたいし。」


「翼っ、なんか怖いんだけど…。」


真っ赤になった、玲が愛しくて。


「…すっげえ、好き。

玲が可愛すぎて、俺、メロメロ。」


「……馬鹿、…。」


首筋から耳もとにゆっくりと舌を這わすと、必死に逃げようとする玲が可愛くて。


耳、弱いよな、玲。

だけど、逃げ場なんか、与えないよ。


耳たぶを噛んで舐め上げると、玲は極上の吐息を漏らし始める。

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