* another sky *
突き抜ける快感は、何度でも。
泣きながら声を上げる玲に、さらに追い打ちをかけていく。
ったくね、―――。
屈折、してるよね…。
もっと、求めてくれ。
もっと、俺を呼んでくれ。
「……っ、たまんないね。」
息の上がった玲を、見下ろした。
唇を噛みしめながら、俺を見上げる、潤んだ瞳。
困ったように眉を下げて、俺を見つめる。
可愛いんだけど、それ。
だけど、まだまだ、だよ。
こんなの、前振りでしかないんだから。
「愛してるよ、玲。」
嬉しそうに笑う玲が、俺の身体を抱き寄せた。
「…あ、っ…。」
ゆっくりと、奥へ沈み込む身体。
深い律動に、玲の身体が乱れていく。
「もっと玲の声を聞かせて…。」
「どうしよう…本当に、好き、過ぎて…。」
壊れそうに、なる…。
小さく囁いたその声に、俺は心臓を鷲掴みされたように呻いた。
「全部、受け止めてやる。」
ゆっくりと焦らされた刺激は、玲の体に大きく波打って襲い掛かる。
何度も襲われる甘美な刺激に反応して、小さな身体が俺を締め付けていく。
「たすくっ!!」
朦朧とする意識の中、玲は俺の名前を何度も呼ぶんだ。
愛しくて、可愛くて。
「お、ねが、い…、もうっ…。」
玲の奥深く、沈み込んだ先が、急にきつく狭くなる。
泣きながら声を上げる玲に、俺も動きを速めた。
恍惚とした声に、身体中に電流が走る。
ああ。こんなにも人を愛せるなんて知らなかったよ。
それは、玲。
君が教えてくれたんだ。