* another sky *
俺の隣で、いつも笑顔でいてくれるから…。
その笑顔をずっと絶やさないようにって、頑張っちゃうんだよね。
玲が笑ってると、いつも愛に満たされた気持ちになる。
恋愛でこんなにも穏やかな気持ちになれるなんて、玲と知り合うまで知らなかった。
何があっても、玲を信じる気持ちが強くなって、俺はぶれないでいられるんだ。
玲を、もっと感じたい。
もっと、もっと、俺を見て欲しくて…。
いつも俺のそばで、笑っててくれるのなら…。
俺はいつだってその笑顔を守っていく。
だって、俺は知ってるから…。
いつも、玲は、自然体。
自分のことになると、全く鈍感…。
他人にどう思われようと、無頓着。
でもさ、これってある意味、計算してる。
人との関わり方にまだトラウマがあって、なかなか踏み出せないでいるんだろ?
頭の回転が速いくせに無関心を装って、気付いていない振りをする。
それは、脆くて繊細な証拠。
自分を傷つけない為に生まれた、君なりの防御、だろ?
でもな、―――。
それでいいんだぜ。
信じられる人はたくさんいなくても、いいんだよ。
どんなことがあっても、自分を信じてくれる人が一人でもいたら…。
君の周りには、誰がいる?
君を信じて待っていてくれた友人、信頼できる上司…。
な、―――。
こんなにもたくさんの人に認められてさ、素晴らしいことだろ?