* another sky *
「たーすくっ。
私、すっごく幸せだよっ。」
玲の視線に合わせ、真っ直ぐに見つめ返した。
「俺も。すっげぇ幸せ。」
ウルウルと、丸い瞳が輝き出すと、俺の胸は愛しさでいっぱいになった。
「…っ。泣かないの。」
ったく、しょうがないなぁ。
そっと指で涙を拭い、額にキスを落とす。
「ほら。玲、笑って。
みんなに、俺たちの幸せを見てもらおう。」
「うんっ。」
えへへ。
照れて笑う玲が可愛くて。
もう、絶対に離さないからな。
玲のことを、一生、守ってみせる。
「俺に、ついてこいよ。」
繋いだ手に力を込め、
「幸せに、してやる。」
と、囁いた。
さあ、扉が、開くよ―――。
笑顔で、前に、進もう。