* another sky *
親睦会メンバーの、梨花と未来くん、航太と私の四人は、少し離れた隣のテーブルでのんびりと飲んでいた。
「ね、梨花ちゃん、ビールおかわりする?」
「うん、頼んどいて。」
そっけなく対応する梨花の前で、まめに動く男の子が未来くん。
「おおー。
梨花ちゃんて、愛されてるね。」
航太が言うと、
「えー、そうかな。」
なんて、意外にも梨花が照れている。
「渡瀬さんの友達っていうから、どんな人たちかと思った。
何か、向こうは向こうで楽しそうだし、合コンの名目、果たしてるんじゃない?」
「玲の友達だからね。
基準、いいひと、を選んだんだよ。」
「へぇー。」
「キャンプとかさ、スノボとか行ったら面白いよ。」
「スノボ??
わ、俺すっげえ、好きなんですよ。」
未来くんは目を輝かせて話に参加する。
「え?マジ? じゃ、みんなで行こうよ。」
「麻友理とりょうちゃんは滑ったことないって言ってたよ?」
「いける、いける。
あいつらに任せてたら、大丈夫だよ。」
「面倒見が良さそうですもんね。」
「うん。だいたい、いい人で終わる。
俺が女なら、絶対、いくのに。」
未来くんの言葉に、航太がくすくすと笑う。