* another sky *
ど、どう返事したらいいのかな。
私はどうしたいのかな…。
一緒にいたい?と聞かれたら…。
そばにいてくれたら、嬉しい、かも…。
「えっと、今、混乱してます…。」
「うん。
ごめんね、驚かせて。」
「渡瀬さんのこと、全然知らないんですけど…。」
「うん。」
「一緒にいたいかって、言われたら…。
いたいです……。」
私は俯きながら、答えた。
きっと、耳まで真っ赤だ……。
顔なんて、上げられない……。
「ほんと?」
心の奥で、きっと私は渡瀬さんに惹かれていたんだと思う。
いつも気づくとさりげない優しさで、そばにいてくれたから。
でもそれは、みんなに優しいんだって思ってた。
「嬉しいよ。
吉野のこと、絶対に、大切にするから。」
その言葉の響きが、素直に嬉しい。
「あ、…私も嬉しい、です。
よろしくお願いします…。」
「俺の方こそ、めちゃめちゃ嬉しいんだけど。」
よしよしって、頭を撫でられると、急に恥ずかしくなって、また俯いてしまった。
「顔、上げて?」
「……だって、真っ赤、だもん。」
「ったく、――。
そういうとこ、めちゃめちゃ可愛いんだけど。」
そう言って、渡瀬さんは私を抱き寄せた。
「好きだよ。」
って、耳元で囁きながら。