Enchante ~あなたに逢えてよかった~
「先輩、あの!」
「はい?」
「絢子さんは・・・」
「絢子さん? あぁ、僕らの前では結構普通にしていますよ?
特に凹んだ様子もないですし。・・・一人の時は知りませんけどね」
そんな、と言い掛けて澤田は口をつぐんで拳を握り締めた。
絢子が一人で居るときにどんな様子かなんて誰だろうとわかるはずが無い。文字通り「一人で居る時」なのだから。
それとも先輩に彼女を一人にさせるなとでも言うつもりか?と
澤田は自問した。答えはNOだ。たとえ大和であっても
絢子の側に自分以外の男がいるのは嫌だと澤田は思った。
「ああ、でも心配はご無用です。このまま彼女を一人にしておくつもりは
ありませんから」
「先輩、まさか」
「んー・・・まぁね。そういう事です。だからご心配なく」
「ちょっと待ってください!」
「ええ、もちろんもうしばらくは待ちますよ?
さすがに絢子さんだって今はまだそんな気にはなれないでしょうから」
「違う!そうじゃなくて!」
「だーいじょうぶですよ。絢子さんは僕が責任を持って幸せにしますから」
「だから、そうじゃなくて!俺が言いたいのは」
「ああ、何か彼女への伝言ですか?いいですよ。
喜んでお伝えしますが・・・
君がどうしても自分で伝えたいというのなら、乗せていってあげますよ?」
にっこり笑って しゃらん、とキィを鳴らした大和に
澤田はふっと短く息を吐いて、黙って頭を下げた。
「はい?」
「絢子さんは・・・」
「絢子さん? あぁ、僕らの前では結構普通にしていますよ?
特に凹んだ様子もないですし。・・・一人の時は知りませんけどね」
そんな、と言い掛けて澤田は口をつぐんで拳を握り締めた。
絢子が一人で居るときにどんな様子かなんて誰だろうとわかるはずが無い。文字通り「一人で居る時」なのだから。
それとも先輩に彼女を一人にさせるなとでも言うつもりか?と
澤田は自問した。答えはNOだ。たとえ大和であっても
絢子の側に自分以外の男がいるのは嫌だと澤田は思った。
「ああ、でも心配はご無用です。このまま彼女を一人にしておくつもりは
ありませんから」
「先輩、まさか」
「んー・・・まぁね。そういう事です。だからご心配なく」
「ちょっと待ってください!」
「ええ、もちろんもうしばらくは待ちますよ?
さすがに絢子さんだって今はまだそんな気にはなれないでしょうから」
「違う!そうじゃなくて!」
「だーいじょうぶですよ。絢子さんは僕が責任を持って幸せにしますから」
「だから、そうじゃなくて!俺が言いたいのは」
「ああ、何か彼女への伝言ですか?いいですよ。
喜んでお伝えしますが・・・
君がどうしても自分で伝えたいというのなら、乗せていってあげますよ?」
にっこり笑って しゃらん、とキィを鳴らした大和に
澤田はふっと短く息を吐いて、黙って頭を下げた。