89×127


「じゃあなんでなんですか?」


どどどどうしてくれようか!
何にも良い答えが見つからないよ!




「えーっとね、それは…」


「…恥ずかしがってたんだろ?こないだの最後なんかお前スゲー面白い去り方したからな。なんだっけ?気になさるなじゃなくて…」


「そ、そうなの!こないだなんかやらかしたから恥ずかしくってさ!絶対に変な先輩だとか思われたなーとか思ったら中川くんの前に出れなくなっちゃったのよ!」



なんてナイスパスなんだともやん!

伊達に司令塔やってないね!



この自然な理由!

まあ当たらずとも遠からずってことで、許してもらえないだろうか。

恥ずかしかったのは事実なわけだし!



「本当ですか?」


なんで疑ってんのよこの子は!

信じてくれていいのに!



「本当だよ!う、嘘じゃない!」



ちょっとの嘘は混ざってるけど、それはまだ言えないよ!

だってそれを伝えたら、もう仲良くできない可能性だってあるわけでしょう?



そんなの嫌だもの。


もう少し、今の距離を楽しみたいよあたしは。




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