89×127


こちらをじとーっと見つめる中川くんの目にドキドキしながらも、平常の顔を心がける。



あたしすぐに顔に出ちゃうらしいから気を付けないとなんだよね。



「まあ、本人がそう言ってんだから信じてやれよ。お前のこと嫌いとか、なんか特別な理由があったとかそんなんじゃねぇみたいだしよ。」


「…はい。なんか、…やっぱり部長と先輩、仲良しですね。」




どうしてそうなった!!
なんで?今そんな感じなかったよね?



「お前な、なんでそんなにオレと真鍋を仲良しにしたいんだよ?あれか?オレらにくっついてほしいわけ?」



おおおおい!!

ともやん何そんなリスキーなこと聞いてんだよ!


もしそれで「はいそうです」なんてあっさり言われてみろ?


あたしの失恋がその時点で決定事項になっちゃうじゃないか!



ついさっきこの距離を楽しみたいと言ったばかりで失恋確定なんて、そんなひどい話がどこにありますか?


ここですか?ここにあるんですか?





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