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その日はともやんと中川くんと肩を並べて下校したわけだが、あたし・ともやん・中川くんと言う、ともやんをセンターに置く布陣で歩いてしまったため、ともやんが邪魔であんまり中川くんと話せなかった。
ともやんめ、いいところで邪魔しやがって。
ともやん無駄にデカいから中川くんの前で壁になるし。
でもまぁ今日は学校でいっぱい話せたし、いっぱいドキドキしたし、もう我儘は言うまい。
「あ、空が…」
中川くんのその一言に空を見上げると、闇色の迫るグラデーション。
夕日の茜色が西の空に吸い込まれ、闇色が茜色を追いかける。
こんなきれいな空を見逃していたなんて、いくら中川くんに集中していたと言え、お兄さんに怒られちゃうな。