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猛烈にアピールなんてできるわけないじゃん!
今はしゃべるのでいっぱいいっぱいだよ!
近くにいるだけでドキドキだからどうしていいかわからないんです先生!!
「…ま、松下たつのりは、お嫁さんと、なにがきっかけで付き合ったんッスか?」
「は?オレ?それはあれだ、オレの溢れんばかりの魅力に嫁さんがあてられてだな、」
「もういいです。これから勉強があるので、では。」
「おいお前バッサリ切り捨てすぎだろ。聞いたんだからちゃんと最後まで聞け。」
「今の絶対でっち上げじゃないですか。」
松下たつのりの魅力?
溢れんばかりの?
おいおい冗談はよせよティーチャー。
「…お前な、はぁ、まあ本当はオレの一目惚れなんだけどな。」
ほほう。それはそれはなんだか淡い恋物語の始まりの予感じゃないのこれ。
「座りたいなら隣どうぞ。」
「じゃあお邪魔します。」
階段の一番下の段。
担任と並んで恋バナするだなんて人生いろんなことがあるもんだ。