89×127


「どうしたのってお前なぁ…っ!」


「おー津川。お前ちゃんと勉強してんのかー?今回の期末赤点取ったらさすがに部活やらせねぇぞ?」


「え、ともやんそんな厳しいところまできてたんか。この夏が高校最後の大会じゃないのかいあなた。」


「そうなんだよ。そうだからお前に勉強教えてって言ってんだろ?!なのに何でいなくなるの?!意味わかんない!!」



「あーお前真鍋に勉強みてもらってたのか。なら安心だな。」


「何その絶大な信頼。そんなン言われたらあたし照れちゃうー!」


「勉強面に関してだけは唯一信頼してるぞ。」


「なんか腑に落ちないのはなんでだろうか。」


「何でもいいから戻って勉強教えて!もう時間ないんだから!」


「あ、中川くんは?!」



戻ったらいるジャン!

あたしまたこの上なくテンパるよ!



「あー…あいつな、帰っちまった。」


「え、なんで?!」


「なんか、自分いると邪魔しちゃうからーっつってお前でてった後に。なんかテンション下がってたな。」



なんてことだ!

中川くんが邪魔なはずないのに!

むしろ邪魔なのはこの赤点野郎であって、中川くんじゃないんだよ断じて!




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