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「それができたら苦労はしないさ」
「でも向こうから来るの期待するのは難しいんじゃない?なんか用事がなければこれないだろうし。ならひかりが会いに行ってあげないと」
「あたしだって用事がなければ会いに行けませんやん」
「用事なんていくらでも作れるでしょうが。結婚式の話でも、お兄さんの話でもなんでも」
「…お兄さんの話…あ、」
そういえばこの間取った夕暮れの写真、まだ渡してないんだった。
「この夏を楽しいものにするためにも、ちゃんと話してくるんだよ?」
「な、なにを言っているのよ渚さんったら!この夏は勉強しますってば!そんな、浮ついた気持ちで受験勉強など…」
夏休みかー…
もし中川くんと遊べたらあたし心臓超稼働でまた入院しなきゃいけなくなんじゃねーかなーそのくらいドッキドキだもんなー。
いやでも、私服姿も見てみたいっていうか…
あれ?もしかして、学校休みってことは休み中全然会えないってことじゃないのそれ?
え、それは嫌だな。
「何考えてんのか知らないけど、百面相してますよひかりさん」
うだうだ考えていたら、お恥ずかしい所をお見せしてしまいました。