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教室に入ってくるともやんに駆け寄り、渾身の腹パンチをともやんにくらわすと、大げさに倒れるともやん。


こいつは本当に愉快な奴だなあ。



「なんで出合い頭に殴られたのオレ」


「期待させた罰だ」


「何の話だよ。それよりさ、お前今日暇？」


「ともやんのために割く時間など一秒たりともないわ！」


「なにそれひどい。想像以上にひどくてびっくりしてる」





「津川くん、要件を先に言わないと。そうやって暇かどうか先に確認取って無理やり用事に巻き込むのはよくないと思うな。そうやって暇なら来れるよなみたいな感じで行きたくもない用事に付き合わされる身にもなって。」



そうそう、要件を先に聞かないと行きたいか行きたくないか判断できないじゃないか。


聞いてみたら行きたくない要件だったのに暇と正直に言ったがために付き合わなければいけないって言うのは本当に苦痛を伴うよ全く。



「オレ今そんな人間関係におけるややこしい話しに来たわけじゃないんだけどな…まあ、要件としては、これからオレと買い物に行きませんかってことです」