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「あたしは避けてないよ。何回か会いにも行ってるし」
ちなみにいうと、会いに行ったときは中川くんのクラスの子に会いに来たことをお伝えしてくださいと伝言まで頼んでる。
そして、来てくれるかなとドキドキして待っていても来てくれなくて、いつまでたっても会えないから、避けられてる疑惑が浮上したわけですよ。
「そうなのか…あ、お前さ、一週間くらい前に恭介に会いにいった?」
「んー、あ、そうだね、丁度一週間前にクラスに行ったよ」
「なるほどなるほど」
「なんで?なんかあったの?」
「いや、こっちの話。なーコンビニでアイス買っていい?暑すぎ」
「アイス!いいねーあたしも買うー」
夏の日差しという巨大な攻撃にあたしは完全に参ってしまっていた。
そして、アイスは食べたい。
好物である。
ということで、あたしの思考は簡単にアイスに持っていかれたのでした。