89×127
「相変わらず人気者だな。」
「まぁ、おかげさまで。」
いままで、いろんな部活にお邪魔してきたし、いろんな行事で顔を出してきたから、あたしがカメラを相棒にしていることはいつの間にか学校中に知れ渡ってた。
その方が動きやすいし、みんな撮られに来てくれるから嬉しいけど。
「ともやんだって人気者じゃんか。女の子に。」
ともやんこと津川智也は爽やかイケメンサッカー部主将と言うなんか凄い肩書きを持った男なのだ。
確かに目鼻立ちがはっきりしていて、綺麗な顔してるけど。
「そりゃーお前、おれがかっこいいからだろ。」
「あはー、うっぜ。」
実はただのナルシスト野郎だったりする。
「お前なぁ、おれだって傷つくぞ?ガラスのハートだぞ?」
カシャッ
「ともやんのウザイ顔げっちゅ。」
ともやんのハート事情なんか知るか!