89×127
「これから写真選びするの?」
「うん、そのつもり。パソコン室借りてやるんだけど、渚もくる?」
「仕方ないなぁ手伝ってあげよう」
「オレも行っていい?」
「えーともやん来たらうちのクラスで展示した時感動がないじゃーん」
「お前の写真ってちゃんと見たことないなーって思ってさ」
「だから文化祭の時に見ろってばよう」
「今日これから暇なんだよ。いいだろ別に」
「暇って…勉強しろよ受験生」
「帰ってからするから。ほら、行こう」
ともやんは、この夏の大会を最後に部活を引退し、今は完全に受験体制に入ったらしい。
その割に勉強してるように見えないのはこうして、たまに絡んできては邪魔していくからだろう。
「本当に津川くんはひかりのことがダイスキなのねー」
「渚さん、ともやんは純真無垢な可愛らしい女の子が好きらしいからそれはないと思うよ」
「そうだぞ亀井。オレはこんな怪獣みたいなのは嫌だ」
「そうなの?ちっちゃくて可愛いじゃん?」
「身長はこのくらいがいいけど、もっとピュアで清楚で清純な子がいい」
「ちっちゃくて清純…ロリコンってこと?」
「なぜそうなった?!」
「そうか、ともやんってロリコンなのか…」
「え、謎過ぎる!お前らの思考回路が謎過ぎてついていけない!!」
「ともやんうるせーぞー。渚、早くパソコン室いきましょう」
「そうしましょう」
「ちょっと待てぇい!」
こんな感じで毎回ともやんがうるさくするから、結構な迷惑を被っているのです。