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「これからはそういう目で見てみようと思う」


「電話の一言目がそんなんだと思ってなかったからよく聞いてなかったわアホ。もう一回言って」


「これからは、そういう目で見てみようと思う」


「…津川くんのことね」



その日の夜、この気持ちの変化を渚に伝えたくて電話をしてみたらアホと言われてしまいました。


そして、これだけの情報ですぐにともやんのことだと理解してくれる渚はさすがとしか言いようがない。



「あんたにそう思わせるような何かがあったのね？」


「アイスをおごってくれました」


「なに、あんたそんな簡単につられる女だったの？」


「違うや、アイスはゲームに勝ったからだ。そうじゃなくて、心配をしてくれました」


「…ふーん。やっと眼中に入れたのね」


「うん。だから、これからは、ともやんのことをよく見てみようと思います」


「がんばって。あたしも応援してあげるから」


「がんばる」



ともやんのことを好きになるかはまだ分からないけど、もう少し踏み込んでみようと思うんだ。