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「なんか用か?今日は来るなんて聞いてないぞ」
「中川くんに用事です。松下たつのりに特に用はありませんので黙って中川くんを出してください」
サッカー部の元へ到着すると、松下たつのりに道を阻まれた。
「中川?なに、やめたんじゃなかったの?」
「…ちょっとした事情があるんですよ」
あなたの奥さんからの指令です。
「中川なら、保健室行ったぞ」
「保健室…?!」
「さっき思いっきりすっころんでさ。救急箱の中身もなくなってきてたから、マネージャーが保健室連れてった」
「そうですか…あれ、サッカー部ってマネなんていましたっけ?」
「新しく入ったんだよ。夏休みからかな?2年の女子。あー、中川と同じクラスって言ってたな」
「そ、そうなんですか。同じクラス…いつの間に…」
「お前最近全然サッカー部来ないもんな。なに、気まずいの?」
「そりゃあ気まずいに決まってんでしょうが。何が楽しくてわざわざ傷をえぐりに来なきゃいけないんですか」
「そんなに会いたくないのに、なんで今は探してるわけ?Mなの?」
「んなわけないです。これは、指令が出たから仕方なく探し回ってるのであって、あたしは全然会いたいとか思ってないんで。じゃ、保健室行ってきます」
「結局いくのかよ」
「行かないと終わらないんですもん。行くしかないじゃないですか」
「ま、行くまでもなくもうそこにいるけどな。中川、真鍋先輩がお前に用事だとさ」