89×127
その後、渚の攻撃を食らいつつ、放課後またこの教室に集まることを約束し、教室に戻った。
種明かしについて質問しても「放課後まで待て」としか答えてくれない渚に文句をつけ、当然のように攻撃されました。
痛い。
渚が焦らすおかげで今日の授業はまともに耳に入らず、右から左に受け流すこととなった。
まあそれはいつものことだけど。
「じゃ、行きますか。お待ちかねの種明かし」
そしてやっと放課後を迎え、種明かしとやらの舞台となる教室に渚と二人並んで向かったのであります。
もう中川くんいるかな…あたし、中川くんに好きって言われたんだよな。
なにそれ両想いジャンそういえば両想いだったんジャン!
種明かしが気になりすぎてその喜びに浸るのを忘れてたよ!
「ひかり、何ニヤニヤしてんの気持ち悪い」
「事実だけど言葉の暴力が痛いよ渚さん」
「あんまアホ面してると嫌われちゃうんじゃないの?」
「真顔超得意分野だから任して」
「…それはそれで怖いよアホひかり。あたし笑い止まらなくなるからやめて」
なぜかあたしが意図的に真顔をすると渚はツボらしく、なかなか笑いが収まらない病に陥る。解せぬ。