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ショボーンという顔文字が思わず頭に浮かんでしまうくらいショボーンな中川くんに胸がときめいたのは仕方がないことだろう。
だって中川くん可愛過ぎるだろおい。
なにそのションボリ顔。
頭なでなでしたいどうしよう。
「ひかり、落ち着いて。とりあえず怖いからその右手は膝の上に着地させて」
なでなでしたい願望が右手に現れていたらしく、渚に言われた通り大人しくお膝の上に着地させました。
「恭介、お前な前々から言いたかったんだけど、オレと真鍋がちょっとやんややんや言ってたって一々気にすんな。こいつどうせお前のことしか目に入ってないから」
「そうそう。ひかりなんて中川くんに彼女がいるかもってなってもずるずるずるずる引きずるような奴だからね。津川君なんか視界にすら入ってないよきっと」
「なんであたしこんなに辱めを受けてるの?なんであたしの気持があたしの口以外からペラペラ話されてるの?しかも的確!」
「ね?的確なんだってっさ」
「…はい。そのようですね…」
顔を赤くする中川くんも可愛いなあ…
なんかあれだよね、犬っぽい。
「ということだから、お前らさっさとくっついてくれない?いろいろ迷惑なんだよな」
迷惑とはひどい言われようではないか。