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「まじ感謝してるので、早いところそれを返してください。」


話し中の松下たつのりに手を伸ばすも高い位置にある生徒手帳は届かない。くそう身長差！！


松下たつのりそんなにでかかったか？！

ちなみにあたしは断じていちっこくなんかないぞただちょっと平均身長に及ばなかっただけだ！あと4センチあれば平均に追いつくんだからな！まだ成長期くるって信じてんだかんな！！



「信じる心は救われます！！」

「なんの話だバカ野郎。」



お前にバカ野郎なんて言われたくないねバカ野郎！



「早く！返して！ください！よ！ほ！てぁ！うらぁ！くらえ！」


精一杯のひかりちゃんジャンプも及ばず手帳はまだ松下たつのりの手の内だ。


ぜーはーぜーはー。か弱い女子生徒に激しい運動をさせるとはこやつなかなかの鬼畜と見た。くっそーなめやがって。



「助けてー！渚お姉ちゃーん！」

バコッ

「いっっ～……」



か弱い女子生徒に鉄拳(箱ティッシュパンチ)を食らわすとは…


「ひかりうるさい。」


渚さんはやっぱり手厳しかった。