89×127
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「あんたもよくやるねー。」
カシャッ 美人のあきれ顔をゲットしました。
「だってこれが生き甲斐だもん。」
手元の相棒は常にシャッターチャンスをうかがっている。
「何回も聞いたっつーの。屋上の貴公子でしょ?」
目の前のあきれ顔美人は、亀井渚という。
美しい黒髪を風になびかせ(風は幻覚)スレンダーな美しい身体(言うと殴られる)、たまに意地悪くゆがめられる顔はとても整っていて、笑顔が破滅的にお美しい(滅多に見れないが)。
少し手くせが悪いが(あたしのほっぺたをひっぱる率、デコピン率が上位)、こんなあたしの親友を務める物好きなお姉様だ。
「貴公子じゃないよ王子様だよ。」
「どっちでもいーわそんなん。」
「よくないよ!あたしの記念すべき初恋だよ?!」
「あたしの初恋は幼稚園でさくら組だったゆうき君。きっと今頃イケメンなんだろうなぁ。」
「おませさんッすね姉さん。」
「誰が姉さんじゃ誰が。」
あなた様ですお姉様。
ほっぺた引っ張らないでください痛いです。
カシャッ 美人のお怒り顔ゲットです。