89×127

「おー、おつかれ。何してんだこんなとこで。」



こんなとことは3年フロアの事を言っているんだろう。

とかそんなことはどうでも良くて、今この状態をどう打開していいか分からない真鍋先輩だよ☆



ちなみにさっきのとっても嫌なフラグは健在だ。

しかもそれに加えて、今はついさっきともやんに食らったダメージが蓄積されている分、いつもより盛大にテンパることは大いに予想できる。


てか、中川くんの顔見たら絶対ダメだ、テンパるとかのレベルじゃない。

もはやパニックだ。




「松下先生に用事があったので。…先輩たちは何をしてるんですか?真鍋先輩、具合悪いんですか?」



…そう言えば、前にも中川くんの前で同じようにしゃがみ込んで羞恥に耐えたことがあったよな。


あれは確か、投げたサッカーボールの飛距離のなさに耐えられなかったんだよ。


渾身の一投がツーバウンドしかしなかったんだよ。…なんて悲しい過去なんだ。




「あー、具合は悪くねーンだが…」


「どうしたんですか?」


「…どうしたんだろうなぁ……」



どうしたんだろうなぁ…じゃねーよ。

完全にあなたのせいですよ津川智也くん。



「…先輩?大丈夫ですか?おなか痛いんですか?」



ともやんに怒りの念を送りつけようとしていると、背中に触れた優しい手。

あたしの横に誰かが同じようにしゃがみ込んで背中をさすってくれてる。

誰かって?

中川くんしかいないだろ。





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