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ちなみにあたしだって、勉強が好きなわけじゃない。


ただ、できないよりはできるほうがいいし、それならやるしかないと思ってやっているんだ。



好きとか嫌いとか、人生そんな単純な二択で生きていけたら苦労しねーだろうよ。




「津川君さ、ひかりに教えてもらえば?」


「えっ!?それマジd…」

「えー?ヤダようそんなのー。」


「いいじゃん。人に教えると自分も覚えるっていうし。」


「じゃあ渚がやってあげればいいじゃんかー。」


「あたしは一人で黙々とやりたい派だから。」




とか言って彼氏の良樹くんと二人でやるってことはお見通しだぜ!

良樹くんも勉強嫌いでいっつも渚に泣き付いているからな。



「ほら、見なよ。津川くんの期待に満ち満ちた顔。」



そう言われて振り向くと、そこにはキラキラ輝く瞳をウルウルさせ、ん?ウルウルとした瞳をキラキラさせ?

まぁどっちでもいいが、じっとこっちを見るともやんがいた。


その姿はまるでショウケースに入れられた小動物のよう。



「はぁ…そんな目で見ないでおくれよ。」



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