【続】君の声がききたい
沙和の描いた絵は、アニメチックなものの、誰が見てもたぬきだとわかる。

特徴をつかむのが、うまい。




「あらあら、絵描いてたの?お父さんも、奏でも下手でしょう(汗)?」


お母さんが、料理を持ってリビングへやってきた。

そして、親父や俺らにビールをついでくた。




「じゃあ、お父さん。乾杯の一言言ってくださいな」

「ん…」


お母さんがそう言うと、親父はビールが入ったグラスを持ち上げた。




大丈夫か、親父(汗)







「えー…と、まあ・・沙和さんと俺は、もう打ち解けたんですけど…」


「は?(汗)たぬき描いだけだろ(汗)」



兄貴が、そう突っ込むと…お母さんがゲラゲラ笑った。

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