【続】君の声がききたい
「トイレに行ったみたいよ」

「ふーん…じゃあ、俺も行ってくる」


奏はお店を出て、ショッピングモールの方のトイレに行った。

お母さんと2人きりなり、お会計を済ませたあと、ふたりでお店を出る。





【ごちそうさまでした】


お店を出てすぐ、ノートを出してお母さんにお礼の言葉を書いた。




「いいのよ♪たまにしか来れないんだから」


ニコッと笑うお母さん。




「奏たちが帰ってくるまで、この辺にいましょうか」


お母さんが、ショッピングモールの中のソファーを指差した。

私はコクリと頷き、お母さんとソファーに腰掛ける。




一応、ノートとペンをスタンバイ。

いつお母さんと、会話してもいいようにしないと…




トン




隣にいるお母さんに、肩を叩かれる。




「奏は、お父さんに似て…マイペースでしょ(笑)?」
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