【続】君の声がききたい
嬉しいよ…




「お待たせ」




すると、奏がトイレから戻ってくる。




「あれ?お父さんは?」

「知らねえよ。トイレにはいかなったけど。またひとりで、フラフラどっか行ったな(汗)」

「…いつものことよ(汗)お父さん、いつもそうなのよね」


お母さんが、私に呆れた顔を向けた。





「親父、携帯持ってきてる?」

「ううん…お父さん、仕事のとき以外は、携帯持ち歩かないから」

「…ったく(汗)」



その辺をキョロキョロと見渡して、お父さんを探す奏。






「ごめんね、沙和さん(汗)」


謝るお母さんに、私は首を振った。







すると、奏が私とお母さんに手招きする。

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