【続】君の声がききたい
奏はタバコを吸いながら、ビールを飲む。

その横顔をチラチラみながら、私もマッコリを飲んだ。



今日の昼間は大阪の有名なテーマパークで遊び、今はみんなで夕食を食べがてら、お好み焼きの屋さんに飲みにきた。




トン

「沙和」





ーー『お好み焼き焼いて』


お好み焼きの生地が入った器を差し出す奏。



ーー『また(汗)?これでもう3枚目でしょ?』

ーー『腹減ってんの…』


そう言って、奏は定員さんに追加のビールを注文する。


私はテーブルの中央にある鉄板に油をひき、お好み焼きを焼き始める。

このお好み焼きを奏が食べるんだと思うと、焼き方が丁寧になってしまう自分がいた。



奏とは、付き合って2年が経つ。

でも今だ私は、奏にぞっこん…もう奏しか見えてないって感じ。

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