【続】君の声がききたい
気づかれてた…?


思いもよらないことに、言葉がすぐに出てこない…




「……言えよ。聞いてやるから」


…っ!


ボディソープを手に取り、私の体を洗ってくれる奏。



私は気がつくと…目から涙が出ていた。



バカみたい…

こんなことで泣くなんて……


本当にバカみたい…



奏はそんな私を見て、頭をポンと撫でたあと…体と髪の毛を、隅々まで丁寧に洗ってくれた。

それが終わる頃、ちょうど浴槽にお湯がたまり…カゴに入った花びらを入れて、2人でお湯に浸かった。







「・・・・」

ーー『・・・・』




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