【続】君の声がききたい

「幸せいっぱいの2人に、うちのお店からお祝いのケーキをプレゼントしようと思います！皆様もどうか、お二人に祝福の声を…！」


！

おばさまがそう言うと、お客さんたちは私たちを笑顔で見て、拍手はより一層広がっているように見えた。



恥ずかしい気持ちよりも、嬉しい気持ちが多くなった。


それと同時に…




私はちらっと、恵里香のことを見る。


恵里香は唇を噛み締め、悔しそうな顔でお酒を飲み、気まずそうに私から目をそらした。




ざまーみろ。




そう思った。




初めて、心が晴れた。





恵里香たちはその後すぐにお会計を済まし、逃げるようにお店から出ていった。


奏はその瞬間「やっと、うまい飯が食える」と言っていた。




何がともあれ…私は幸せいっぱい！

私、幸せ！


本当に幸せです♡