【続】君の声がききたい
奏side



♪♪♪♪♪♪



………!


夢から現実の世界へと導く、目覚まし時計の音で目覚める。

重い目を開けると、カーテンから差し込む光が、寝起きの目に突き刺さる。




春は日差しが強い…

でもまだ肌寒いから、もう少し寝ていたい……




毛布をかぶり、体を縮こませると…





ガバッッ






!!!



急に毛布を剥がされ、暗闇から眩しい世界へ…




ーー『早く起きて!ご飯できたよ』


「・・・」



沙和が俺を起こしにきたみたい…




大学を卒業して、この春。

俺は、めでたく社会人になった。

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