【続】君の声がききたい
帰り道。

今日はバイトが休みだった俺は、久しぶりに沙和と帰宅。

電車のホームで電車を待つ間、俺は気になっていたことを沙和に聞いてみた。



ーー『…なんか考えてる?』

ーー『!』


俺がそう聞くと、沙和は少し気まずそうな顔をした。



ーー『顔見ただけでわかるぞ?なんかあった?』


そう言うと、沙和は俺に見透かされたことを降参するかのように、小さく笑った。

あの曇っていた表情の理由を、話してくれるつもりらしい…




ーー『あと少しで就活でしょ?』

「うん…」


沙和は俺から目をそらす。
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