【続】君の声がききたい
女はどうしてこんなに甘いもんが好きなんだろ…

俺には理解できない。



そんなことを思いながら、チーズハンバーグを食べる俺。



「ついてるぞ…」

ーー『!』


沙和の口についたチーズケーキの欠片を取る。

恥ずかしそうにーー『ありがと』と言う沙和。




ーー『奏ありがとう。今日デートに誘ってくれて…』




沙和はおしぼりで口を拭いたあと、再び手を動かし話始めた。




ーー『就職のこと…正直不安だけど・・考えてても仕方ないし、とりあえず色々調べてみて、それから考える』


まだちょっと不安そうな沙和。当たり前だ…

俺は何回か頷いたあと、沙和のほっぺを軽くつねった。


俺的に『一緒に頑張ろう』という意味だ。




沙和と一緒にいると楽しい。

こんな言葉恥ずかしくて口には絶対出せないけど、幸せだと感じる。


人生初めての経験に、戸惑っている俺。



この幸福な日々がずっと続きますように…

それが俺の切実な願いだ。

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