【続】君の声がききたい
ーー『こんな本も買ってみたけど…やっぱりなんの解決にもならないな(汗)』





そう言って沙和は、キッチンに置いてある自分の鞄から、昼間読んでいたあの本を取り出した。




あの本…


俺が覗いたら、隠したやつだよな?







俺は沙和の手から、その本を取る。




「…“自分に・・自信を持つには"?」

ーー『・・・(汗)』


俺が本のタイトルを言うと、沙和は恥ずかしそうな顔をする。




「…ぷ」

ーー『…!あ!今、笑ってたでしょ!?』


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