【続】君の声がききたい
さっきのふざけ顔とは違い、今は若干乙女の顔になっている(汗)

嬉しい証拠だ…




ーー『俺だって不安なんだよ。お前よりも不安の大きさは違うかもしれないけど、不安は不安なんだ…』


沙和は俺の話を、俺の目を見つめながら真剣な顔をしている。





俺は手話を続けた。




ーー『だから、お前のその不安を俺がもらう。その代わり…』

ーー『?』

「…俺の不安も、お前が持ってくれよ」

ーー『!』



俺は沙和の手を、ぎゅっと握る。




「だったら気が楽だろ?自分のことじゃなくて、俺のことを考えてればいい。」

ーー『…奏』
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