【続】君の声がききたい
「当然…ゴルフのコンペはいい成績を残せたよ。本当に君のお父さんのおかげだよ。今でも月に一度、お父さんと会っているんだ。打ちっぱなしに行ったり、飲みに行ったり…」

「へえ…」


親父の友達関係なんて、意外と知らなかったもんな…





「ま、歳をとってから出来た友達かな」


社長さんは、まるで子供のようにニッコリと笑った。




その時…

社長さんに対しての緊張が、かなり和らいでいるのがわかった。


"社長"というだけで、まるで自分とは全然違う生き物のように見てた。

でも社長さんだって、普通の人間なんだよな。




「親父は…ちょっと・・いや、かなり変わってますけど(汗)どうか今後ともよろしくお願いします…」


俺は、社長さんに頭を下げた。
< 83 / 209 >

この作品をシェア

pagetop