【続】君の声がききたい
社長の言葉に、胸がとくんと高鳴る。




「数日前ね。君のお父さんから電話があったんだ。『息子と会ってやってくれ』って…」

「はい…」



そうだったんだ。




「君の将来のことを、すごく心配しているよ。今の世の中、自分の希望している職に付くのは難しいからね」

「はい…」

「うちはIT系の会社で、詳しくはこの書類に目を通してみて欲しい。君がうちの社に正式に来てくれるなら、その時に詳しく、会社のことを改めて話すよ」

「わかりました…」

「一ヶ月後。改めて返事をくれないか?
それまで、ゆっくり考えてね」

「わかりました」


社長さんからもらった書類に、軽く目を通す俺。




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