【続】君の声がききたい
トン




社長さんが、俺の肩を叩く。




「お父さんが、僕の友人だからって…無理にここに就職する必要はないからね。自分の正直な気持ちで、ゆっくり考えて決めなさい…」


社長さんはそう言って、優しく笑った。


俺は社長さんに軽く笑顔を返して、「はい」と返事をした。








ーー




ガチャ



ーー『おかえりー』


夕方

自宅に帰宅した俺。



ラフな格好をした沙和と犬たちが、玄関まで出迎えてくれる。
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