【続】君の声がききたい
私、よっぽどなんだな…




ーー『ちょっとトイレ行ってくるね』


その場を立つ私。



「…大丈夫?」

ーー『平気だよ。ちょっと行ってくるね』


心配そうな2人に、私は笑顔を返したあと…

トイレに向かった。



女子トイレの個室に入り、そのまま便器に腰掛けた。

考えることは、奏でのこと…

そして、将来のこと…




将来かぁ…


私みたいな障害者は、みんなどうするんだろう…


私は、奏とずっと一緒にいれればなんでもいいけどなぁ…

けど、一緒にいるには…私がなにもしないわけにはいかないよね。


最低限は、やることやらないと…
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