【続】君の声がききたい
顔がほころびながらも、奏の顔をちょんと突いた。


奏は『うーん…』と言っているかような顔をして、布団に潜った。




もう…

いつもこうなんだからっ



私は奏がかぶった布団を剥いで、奏の体を揺すった。



起きろー!

起きろー!




「…まだ眠い・・」


うっすらと目を開ける奏。




ーー『ご飯できてるよ!早く起きないと、会社遅刻する!』

「…へいへい」


だるそうに起き上がり、奏は頭を掻いた。


そして…





ちゅ





え♥





「おはよ」



私の頬にキスしたあと、そう言って頭を撫でた。



………

……………

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