杞憂きゆう〜ムダなことなどひとつもないね〜短編集
ブルブル…
さっき投げてしまったケイタイが騒ぎだした。
< 小台 令平くん >
「 もしもし…。 」
ちょっと不安げな声で
電話に出たのがバレるかも?
「 えっと西ヶ原さんのケイタイですよね? 」
「 あっ!
はい!そうです。
小台くんどうしたの? 」
「 いや
昨日の今日で
連絡するのもって考えたけど…
昨日の店で
幹事さんお疲れ様割引券ってのを貰ったから
それこそお疲れ会を二人でしない?
と思ってどうかな? 」
「 うん、わかった。
私たち食事まともにしてなかったもんね。 」
ふぅ…
ケイタイを切ってから
つい出てしまった
ためいき。
今回…
前回の幹事さんから指名されて
幹事をすることになった二人。
たぶん
こんなことがないと
話しもしなかっただろうなぁ。
二人きり…
っていうのが
ちょっと…と思うけど…。