杞憂きゆう〜ムダなことなどひとつもないね〜短編集
「 ねぇ、
今年の夏休み
どこへ行こうか? 」
私の隣でゴロゴロしている…
私の大切なカレ、虹聖。
めんどくさそうに起き上がり
窓の外を眺めながら
「 今5月だぜ!
夏休みって言われてもさぁ
考えられないし
そんな先のことなんてわかんねぇし
まぁな
今年の夏休みは
そうだなぁ…
お前とは居ないな
1年も同じ女といるなんて
オレの人生でありえないことだしなぁ。 」
私は自分の耳を疑った
あまりにもビックリする言葉たちに
すぐに言葉が浮かばなかった。
けど…。
「 えっ?
私と…
お、終わりって…
こと…
なのかな? 」
やっと出せた言葉に
カレは簡単に次の言葉を投げてきた。
「 そう!
オレ、知ってると思うけど…
あきっぽいんだよね。
オレとしても
よく1年も続いたって
ビックリしてるんだよね。
まあ、楽しかったよ
ありかとな! 」